ネコちゃんが吐く原因として考えられる一つに毛玉があります。今回は、ネコちゃんがどうして毛玉を吐くのか、その対策も一緒にわかりやすく解説していきます。
Dr.Tagami
毛玉対策を一緒に勉強して大切なネコちゃんをケアしていきましょう!
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猫が毛玉を吐く
猫が毛玉を吐いている場面を見たことはありませんか?病気のない健康なネコちゃんだけでも年に2回以上毛玉を吐く割合は短毛種の子で25％ぐらい、長毛種の子で半数程度といわれているんです。毛玉を吐く原因について詳しくご説明していきます。
なぜ毛玉を吐くの?
ネコちゃんはとても綺麗好きで1日の中で眠っている時間の次に毛づくろいをしていると言われています。猫の舌は犬とは違いザラザラした突起が付いていてこの突起を使ってブラシのように毛づくろいをしています。体の汚れを落として綺麗にしたり、唾液を付けて体温調節の役割を担っているんです。その他にもリラックス効果やコミュニケーションツールとして毛づくろいを頻繁にしていることがネコちゃんが毛玉を吐く理由として考えられます。
毛玉って？
毛づくろいをした抜け毛や汚れは基本的にはそのまま飲み込み、未消化のまま便として排泄されます。しかし、抜け毛の量が多い場合胃や食道に溜まってしまったものが毛玉となり便から出せないので吐こうとするのです。この胃液とともに吐き出されたものが毛の塊、毛玉の正体です。
吐いてしまったら?
毛玉を吐く頻度が、数ヶ月に一回と多くない、吐いた後に食欲があるなど体調に影響がない場合は様子をみても問題ないです。しかし、頻繁に吐く、咳をする、吐きたいが毛玉をうまく吐き出せないなどの症状がある場合は胃の中から出せない程毛玉が大きくなっている事も考えられるのでお早めにかかりつけの獣医師にご相談ください。その他にもいつもより過剰に毛づくろいをする、フケが出ている、毛が抜けて皮膚がみえているなどの場合も動物病院の受診をおすすめします。
Dr.Tagami
毛づくろいをする原因として獲物にばれないよう自分の臭いを消す本能も考えられます!
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おおよそ15,000円 ～20,000円(税別)です。
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- 当院ではペット保険の窓口精算を行っておりません。
- 診療明細書に診断名を記入しますので、
ご自身で保険の申請をお願いします。
また所定の書類がございましたらご持参ください。
宜しくお願い致します。
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- かかりつけ病院の紹介状が無くても診察できます
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どんな時に吐きやすい?
短時間に飲み込んだ毛の量が多い時ほど毛玉ができやすく吐く回数が増えます。また換毛期の季節（夏毛にかわる春と冬毛にかわる秋）に抜け毛が増え毛玉が増えやすいと言われています。ですが、お家の中で生活するネコちゃんは気温の変化が少ないので年間を通じて換毛が起こるとも言われています。
吐きやすい猫種は?
短毛種に比べ長毛種のネコちゃんのほうが毛量が多いので毛玉を吐きやすい傾向にあります。また他のネコちゃんと比べて毛づくろいが好きな子も毛玉ができやすいです。
Dr.Tagami
ペルシャやメインクーンなどの長毛のネコちゃんは毛量も多いので注意ですね!
毛玉の予防法は?
日常ですぐに取り入れることができる最も効果的な毛玉予防は飼い主さんによる日々のブラッシングです。またブラッシングによって飼い主さんとネコちゃんのスキンシップにも繋がるほか、血行促進やリラックス効果もあります。ネコちゃんの身体に付いた抜け毛やむだ毛を日頃から飼い主さんがブラッシングで取り除いてあげることで毛づくろいで飲み込む毛の量を減らしてあげましょう。
ブラッシングについて
ブラッシングの頻度は短毛種は週2～3回程度、長毛種であれば毎日行うのがオススメです。ネコちゃんによっては、体を触られることが苦手でブラッシングを嫌がる子も少なくなくストレスになってしまうことも。初めてブラッシングを行う場合は、まずはブラシを使わずに手で撫でてあげるところから始めましょう。次にネコちゃんが嫌がらない部位から少しずつ、短時間にしてあげて気持ち良いと感じる程度にしてあげましょう。オススメは頭や首あたりからなでるようにブラッシングを始めてあげること。嫌がらずに気持ち良さそうにしていたら範囲を広げ首から背中、お尻の方向にブラッシングをすすめていくと良いです。お腹や脇側は毛玉ができやすいのでブラッシングをしてあげたいですが、ネコちゃんが触られるのを嫌がる場所なので少しずつ行っていきましょう。
ブラシの種類
短毛のネコちゃんは、毛が短く皮膚が近いので皮膚を傷つけない先端のやわらかいラバーブラシがオススメです。ラバーブラシは抜け毛や汚れを取り除いてくれる働きがあり、先端が柔らかいのでマッサージ効果ももたらしてくれます。ブラッシング後は、ブラッシングで浮いた抜け毛が表面に残るのでネコちゃんが舐めて飲み込まないよう少し濡らしたタオルで拭いてあげるかコロコロで取り除いてあげましょう。
長毛種のネコちゃんは、奥まで櫛が入る長めのスリッカーブラシか、コームがオススメです。軽くスリッカーブラシで表面の抜け毛や汚れを取り除き、その後にコームで奥の絡まった柔らかい毛をときほぐしてあげましょう。毛質の柔らかいネコちゃんや短毛のネコちゃんは、金属性のスリッカーブラシを使うと毛を傷めてしまう場合もあるので注意が必要です。
長毛種のネコちゃんは、奥まで櫛が入る長めのスリッカーブラシか、コームがオススメです。軽くスリッカーブラシで表面の抜け毛や汚れを取り除き、その後にコームで奥の絡まった柔らかい毛をときほぐしてあげましょう。毛質の柔らかいネコちゃんや短毛のネコちゃんは、金属性のスリッカーブラシを使うと毛を傷めてしまう場合もあるので注意が必要です。
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ブラッシングは毛玉予防だけでなく皮膚の状態をチェックできるので病気の早期発見にもつながります。
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病気の場合も!?
胃の中で塊となり大きな毛玉を作ってしまうことも…このような状態を｢毛球症｣といいます。胃の中で大きくなり停滞するので、エサなども吐いてしまいます。また、胃の中の毛玉が胃から先の腸に流れ腸閉塞を起こし吐きが止まらない、便が出ないなどの症状がでるとすぐに処置が必要となります。毛球症になりやすいネコちゃんの特徴として、長毛種や皮膚疾患のある子、ストレスで毛づくろいの多い子、慢性的な腸の疾患がある子などで起こる危険性が高くなります。腸閉塞を起こしているような場合は、内視鏡で取り出すか外科手術で取り除く必要があります。
Dr.Tagami
吐き気が止まらない、食欲もないなどの症状がある場合は様子を見るのではなくまずは動物病院で毛球症かどうかの診断を受けましょう。
ブラッシング以外の予防法は？
ブラッシングが苦手なネコちゃんは頻繁にお手入れをするのが難しいですよね。そんな子でも予防できるケア方法をご紹介いたします!
１、毛玉除去剤
ネコちゃんが舐めて飲み込めるチューブタイプのサプリメントで飲み込んだ毛の流れを良くし便を排泄しやすくしてくれます
ネコちゃんが舐めて飲み込めるチューブタイプのサプリメントで飲み込んだ毛の流れを良くし便を排泄しやすくしてくれます
２、フード
毛玉防止専用のフード。可溶性食物繊維が源で粘り気のあるサイリウムや不溶性食物繊維など複数の食物繊維が配合されているもの
毛玉防止専用のフード。可溶性食物繊維が源で粘り気のあるサイリウムや不溶性食物繊維など複数の食物繊維が配合されているもの
３、猫草
胃を刺激し吐きやすくする食物繊維が主成分で腸の運動を促し便の排泄を促進してくれる働きも!しかし消化不良を起こしてしまう子もいるので注意が必要です。
胃を刺激し吐きやすくする食物繊維が主成分で腸の運動を促し便の排泄を促進してくれる働きも!しかし消化不良を起こしてしまう子もいるので注意が必要です。
Dr.Tagami
ブラッシング以外の方法もいくつかあるのでできることから予防していきましょう。
まとめ
ネコちゃんにとって毛づくろいは日常不可欠な行動です。ネコちゃんに合った日常からできる無理のない毛玉のお手入れ方法でコミュニケーションを取りつつ頑張っていきましょう!
Dr.Tagami
特に長毛種のネコちゃんの毛玉予防は飼い主さんの日ごろのケアが必要です。少しずつ頑張りましょう!
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